2013年10月28日月曜日

ハロウィーンと黙示録

フランスやベルギーなどカトリックの国では、 英語圏 のプロテスタントの国とちがって、ハロウィーンに子どもたちが仮装したり、かぼちゃを飾ったりする伝統はありません。

とはいえ、近年では、アメリカ風のハロウィーンを楽しいと思う人がフランスにも増えて来て、このシーズンになると、お店のショーウィンドーにもかぼちゃや魔女が並びます。

フランス語でハロウィーンはトゥーサン、全ての聖人という意味です。日本語では万聖節と訳されているようです。万聖節はカトリックのお祝いで、11月1日は祝日、学校は10月末から11月始めまでお休みとなります。翌2日は死者の日で、お墓参りに行く人も多いようです。カトリックの国の中には、夜の間、お墓にロウソクを点しておく習慣もあったようです。

教会では、ヨハネによる黙示録の中で、キリストの勝利と聖人たちの栄光を記した部分や、山上の垂訓を読みます。

黙示録といえば、フランスには、14世紀の末に作られたと見られる有名なタペストリーがあります。フランスの至宝は、貴婦人と一角獣だけではないのですね。

今でも、アンジェ城にしつらえられたギャラリーで見ることができます。作られた当初は、6枚の連作をつなぐと、全長140m幅6mに及ぶ超大作でしたが、その後保存状態が悪く、失われてしまった部分もあります。それでも全長104mですから、やはり大作ですね。

人物や天使の他に、頭がいくつもある怪物や、想像上の動物が活躍し、中世の想像力の底の深さを感じます。

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