2013年10月22日火曜日

ミル・フルール(千花模様)


ミルはフランス語で千、フルールは花を意味します。
 ミル・フルールは中世ヨーロッパでとても人気のある模様で、ありとあらゆる種類の花でできています。
絵画や工芸に盛んに使われました。
ミニアチュールで飾られた写本の縁取りや、タペストリーによく見られます。
最盛期は15世紀から16世紀で、フランスやオランダで特に流行しました。
作る方にしてみれば、どんな形、どんなサイズのタペストリーにも使えるので、とても便利だったのですね。
当時の美意識にも呼応していました。
特に、王侯貴族の寝室やベッドを飾るのに使われたそうです。
1598年に亡くなったスペイン王フィリペ2世は、701点ものタペストリーを持っていましたが、その40%は、ミル・フルールが背景となっていたということです。 

本場ヨーロッパのタペストリーとレース

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