夏目漱石と言うと、猫ですね。
でも、夏目漱石には『文鳥』と言う短編小説もあります。
ただこの小説、文鳥が好きな方には絶対にお勧めできません。
しかし、この小説の中の「私」とは、 本当に漱石自身のことなのでしょうか。
漱石の娘さんの思い出を読んだことがあります。
文鳥が死んだ原因も、この思い出話と小説『文鳥』の中では異なっています。
娘さんの話では、漱石は文鳥の死を素直に悲しみ、 子供たちにお墓を作ってあげるように言ったとあります。
漱石の家の跡には猫塚と呼ばれるものがあります。
「 吾輩は猫である」の猫の墓だという俗説もありますが、 実は漱石の家で飼われていた様々な動物のために作られたといいま す。
小説の中に出てくる「私」が漱石の実像に近いのか。
いずれにしても、小説は小説として純粋に味わい、 文鳥は文鳥として純粋に愛したいものです。

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