その小さな犬は、 伯母たちが朝起きたとき縁側の下にいたそうです。
首に輪ゴムを嵌められて。
幸い窒息するほどきつくはなかったので、すぐに輪ゴムが外され、 獣医さんに連れていかれて、 ワンちゃんは伯母たちの家族となりました。
恐らく雑種( 今はミックス犬というようですね)だったと思います。
子どもたちがもう大きくなっていたので、 ワンちゃんは遅れてきた末っ子のように可愛がられました。
伯母はよく言っていました。
「言葉を言わないだけで、 それ以外は他の子どもたちと何の違いもない。」
(伯母は、「憎たらしいことを言わないから余計にかわいい」 とは言いませんでした ! )
実は他の子どもたちと違うことはもう一つありますね。
順当に行っても伯母より早く逝ってしまうということです。
最近ようやくペットロスが注目されているようですが、 当時はそれほどではありませんでした。
そのことが起こったとき伯母にとって幸いだったのは、 他の物言う子どもたちとその悲しみを共有することができたことで しょう。
人間の大きな欲求の一つは、理解されること。
悲しみが共有され、理解されることで、 癒しはもう始まっているのだと思います。
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